ついつい物を床置き・ちょい置きをしてしまう方へ
実は私もついついモノをあちこちに置く癖がありました。それは、学校でも、家でも、職場でもありました。特に子どもが0~1歳の時なんて一番床置き・ちょい置きが多かった気がします。
机の上にはコップやミルク。レシートや読みかけの雑誌、床にはおしり拭きや子どものくつしたなど、部屋の床や机にはたくさんの物があり、カオスになっていた時期がありました。
ではなぜ、床置き、ちょい置きがダメな理由から説明します。
①探し物が増える
物をあちこちに脈略無く置くので
「時計はどこだっけ?」
「鍵はどこいった?」という状況が生まれてしまいます。
人生で一番無駄な時間は、「探し物をしている時間」であるという言葉もあるくらいに探す時間はもったいないのです。
時間を無駄にしているため、『忙しい』『時間がない』という負のスパイラルにハマってしまいます。
②共有スペースで家族みんながイライラする
ダイニングテーブルの上やキッチンカウンターの上などの家族の共有スペースに、個人のモノがポンっと置かれると、片づけられずにイライラの原因になります。
また、自分のいるスペースに無駄なものがあるだけで気分は悪くなりますよね。なので、共有スペースに、床置き、ちょい置きをあると、家族のムードは悪くなります。
③ケガや思わぬ事故、二次災害につながる
意外と考え付かない人が多いのですが、家にご高齢の方や小さなお子様がいる場合、床置きで床面積や階段面積が少なくなることによって、つまづいたり足を滑らせて思わぬケガにつながったりすることも。
特にご高齢者がケガをされる場所で、家のリビングでの転倒が原因の場合が多々あります。
ご高齢の方は、ちょっと手をついて歩かれることも多いので、物がたくさんあると移動が困難になることや「掃除が行き届かなくて手をつきたくない」という声も過去に聞きました。
また、小さなお子様では誤飲しやすい小さな物やはさみなどが手にとれる場所にあると危険です。
さらに地震などの災害時には避難経路をふさいでしまうことにもつながります。
なので、片づけのプロからすると、床置き・ちょい置きはやるべきではないと言えます。
なぜ、床置き・ちょい置きしてしまうのか
人はなんでついつい床置き・ちょい置きしちゃうんでしょうか。よく聞く理由は、
「忙しいから」
「使ったものを元に戻すなんてやっている場合じゃない!」
「面倒」
ということです。
では、時間がある時に片づけできればいいのですが、一度、楽をしてしまうと、人は改善しようとしないのです。
そうなると、ただのちょい置きだったのが、部屋の中全体がごちゃごちゃする原因になってしまいます。
他にも、
「後でまた使うから」
一時保管する場所が決まっていないことで、
「とりあえず、ここに置いちゃおう」となって、部屋が散らかっていきます。
あと、壁付けのデスクなど、壁際についついモノを置きがちです。
すみっこって、モノを置きたくなるんです。
四方が壁についていないデスクと比べると、圧倒的に壁づけの方が物は増えがちになっています。(今田調べ)
では、私の床置き・ちょい置きの対策として3つご紹介します。
床置きちょい置きの3つの対策とは
共有スペース近くに個人スペースを作る
これが最強ですが、例えばリビングや寝室・玄関なんかのみんなが集う、誰かと使う空間の中に、個人ロッカーみたいな場所を作るといいです。
家族がちょい置きしてしまっても、個人のものは個人のスペースに避難できるので、生活が回しやすいです。
全てのモノに置き場所(物の住所)を決める
整理収納アドバイザーはこのフレーズをよく使います。私は聞き飽きるほど聞いていますが、やっぱり大事なんです。
散からない家には、すべての物に住所を決めています。
戻す場所が決まっていない場合はモノが戻らないので、ちょい置き、床置きをしてしまい、結局モノ探し地獄からは抜け出せません。
私も昔はちょい置きしまくる日もありますが、整理収納を学び、全てのモノに住所が決めたので、元に戻っていない物を見つけると、なんだか違和感を感じるようになり、面倒でも戻しに行けるようになりました。
仮置きのアイテムを使って、期限や容量を決める
どうしてもちょい置き・床置きしてしまうという人には、それをしがちな場所にBOXや壁掛けフックなどを置くといいです。
しょっちゅう床置きになる子どもの習い事のリュックや冬の期間登場するマフラーやコートなどは、壁掛けフックを使って壁面に”定位置”を作りましょう。掃除効率も爆上がりします。
どうしてもダイニングテーブルにモノを置いてしまうという場合は、BOXを置いて『この範囲まで』『週末に見直しをする』など、ルールを作れると良いですよ!
溜まり始めたら迷宮入りしますからね。見直しは必要です。
他にもいろんな対策・おススメアイテムありますので、片づけでお困りの方は、是非、私に相談ください。