こんにちは、埼玉県狭山市在住の整理収納アドバイザー今田ゆみです。
これまで300件以上の訪問片づけの依頼をいただいた中で、『片づけでお困りの方』には共通点や特徴があることがわかってきました。
今回は、「片づけられない人」と「片づけられる人」の共通点や特徴を知ることで、片づけられない悩みを解決に導く方法を紹介します。
片づけられない人は理想が高い完璧型
片づけられないと悩んでいる方は、片づけをしない、片づけが面倒という原因ではありません。「本で見るような整った部屋にしたい」「片づいた部屋でこんな暮らしをしたい」という理想や想いを持っています。
いざ、理想の暮らしにするために部屋を片づけようとしても片づけ方法がわからないので、作業が止まってしまいます。
「こうしたいけど…」「こんな家具を買って…」と想像をしていくうちに、理想もどんどん高くなっていくようです。しかし、理想が高すぎて、片づけ途中で挫折してしまいます。
完璧な片づけを目指して行動できない
収納用品を選ぶ際にも、「理想の収納用品が見つからない」「色が違う」「使い勝手が良くない」「もっと安いものがあったら」など、購入後の失敗や後悔を恐れて、二の足を踏んでしまうようです。
そのため、収納用品選びに苦戦している間に、片づけに勢いがつかず、リバウンドしてしまうということが起こってしまいます。
片づけが苦手な人は完璧を目指さないでおきましょう。生活しやすい部屋であればOKです。
整理で物を減らす事ができない
片づけの重要なポイント「要る・要らない」の整理が始まると、あらゆる思考がめぐります。
「〇〇専用の調理器具、普段は使わないけど便利だから残しておこう」
「何年も読んでいない情報誌や書籍。仕事の時に必要な内容が入っているかも」
「きれいで丈夫な箱。誰かにプレゼントするときに、いつかまた使うかも」
モノひとつひとつに想いをはせて、判断に迷いがちになります。色々考えすぎると、モノを手放すことができなくなり、部屋の中は片づかないのです。
片づけられない人は「保存」を重視する
片づけられない人は「とりあえずとっておこう」「空いている場所に保管しよう」「いつか使うかもしれないから」と、「保存すること」を重視する傾向があります。
とある訪問片づけの現場で、お客様親子のやりとりを聞いて気づいたことがあります。
9歳の娘さんは、自分のデスクを片づけていましたが、
「お母さん、このシール、どうする?」と聞きました。
お母さまは、
「とっておきなさい。あなた、シール好きでしょう?」と返していました。
確かにシールが好きな娘さんではありましたが、自分にとってこのシールが今、必要か、これからも使うかどうかを考えることなく、「とっておきなさい」の一言に従っていました。
ついつい私たち親は、子どもに「大切に使いなさい」「この前買ったばかりでしょう?もったいない」と、「保存」や「活用の大事さ」を教えがちです。長く手元に置いてあるからと言って、大切である、必要なものとは限らないんです。
保存しても使わないものは不用品になります。不用品がたまる事で、片づかない環境が生まれてしまいます。 大人でも子どもでも、今、自分に本当に必要なモノを判断し、整理することで、片づけの8割が出来てきます。片づけが得意な人は「なくてもなんとかなる」と思っている
要らないと思って捨てたタッパー。でもお出かけするとき「捨てなきゃ良かった~」なんて時も「お弁当箱で代用しちゃえ!」「今あるもので対応しちゃえ」と代替案を考えます。
「結局あっても使わなかった」「飽きちゃっていた」「あることさえ気づかなかった」というモノが多くあります。だからこそ、「手放してもなんとかなるから大丈夫」と意識を変えることで、片づけられるようになります。
片づけられる人は「モノの最後をきめられる」
片づけられる人というのは、ある意味、『手放し上手』でもあると言えます。
モノを購入し、家の中に招き入れる時から、すでにモノとの「最期」をどうするか、ある程度予想している方が多いです。
「新しい食器を買って、今まで使っていた食器は手放そう」
「タオルを新しいものに入れ替えて、古いタオルは雑巾にしよう」
「〇年使わなかったら処分しよう」
モノが家に入ってくる時には、入口と出口がありますから、どんな状態になったら家から出すか、自分や家族と整理のルールを作ると楽ですね。
そうして「モノの最後をきめる」と、むやみに「とりあえず保存」とはならず、気持ちよく活用仕切って手放すことができますね。
片づけられないと悩んでいる方は、なんらかの習慣や考え方などのくせが、片づかない現実を作っているのかもしれません。
理想の暮らしのための片づけをする自信がない、自分ひとりでは片づけられないという方は、整理収納のプロがサポートしますので、是非ご依頼ください。