【完全ガイド】子どもが楽しく片づける方法と習慣づけるコツ

子どもの片づけでお悩みのお母さん、お父さんへ

子どもに「片づけて」と伝えてもダラダラ・やらない・また遊びだしてしまう…
そんなお子さんの毎日の姿にモヤモヤ・イライラしていませんか?

保育園では片づけを頑張る姿があると聞くのに、なぜ家ではやる気が出ないのだろう?
実はこんな理由があるから片づけないのです。

子どもが片づけしたくない理由とは

お子さんにとって、片づけとは楽しいあそびを中断しなくてはならないものなので、基本的に「片づけさせられる」のは嫌です。時間をかけて、自分で考えた秩序で並べたおもちゃなども、壊さなくてはならないのであれば悲しいことです。なので、子どもは片づけをしたくないんですね。

片づけの習慣をつけることの重要性を伝える

しかし、散らかしっぱなしの状態のままでいれば、モノをなくす・モノをさがす行動が増え、時間を無駄にする、時間を守れないなど、問題やトラブルが起こりかねません。

この記事では、子どもが楽しく、持続可能な片づけ方法をご提案します。また、子どもが自主的に片づけを習慣化するためのポイントも紹介していきます。

片づけができる子どもに育てるためのステップとは

子どもの発達に合わせた片づけのすすめ方をしましょう

片づけに完璧を求めると、大人も子どもも辛くなってしまいます。指導というよりも、はじめはあそびの延長のように片づけへ促す方が子どもは取り組みやすくなります。

年齢別の片づけ指導のアプローチ(乳児、幼児、小学生、中学生)

乳児であれば、お子さんの手が届く範囲で片づくようにしましょう。ごっこ遊びが好きな子には、「戻れなくて泣いているから、おもちゃのおうちに戻してあげようね。」など、モノを擬人化して片づけを伝えてあげるといいですよ。

 

幼児であれば、他者の中で自我を確立していく時期ですから、「これどこに片付ければいいの?」と素直に頼ってみると、案外得意げに教えてくれたりします。

小学生では、片づける場所や収納方法をいっしょに相談したり、ラベルを作ってもらうなど、「わたし・ぼくなりの片づけ」になるように巻き込んであげましょう。

中学生では、ある程度子どもに片づけ方を任せることも必要ですが、たまに親の片づけチェックデーを予告しておいて、片づいた状態をチェックさせてもらうタイミングを作ると良いです。「片づいた状態」をどのくらい理解し作れているかを測れますし、リセットの習慣にもなります。

片づけ習慣・ルール設定と家族での話し合いましょう

お子さんに片づけの習慣をつけてもらうなら、毎日の片づけタイムを家族で話し合い決めるといいですね。お出かけ前や寝る前など、無理のないタイミングでルール設定しましょう。

たった5分の片づけでも、たった1つでも、片づけのお約束を守れたら花丸です。はじめから完璧を求めず、習慣になるように続けていきましょう。

子どもが片づけを楽しむためのアイデアとは

片づけの準備として

子どもが一番片づけを楽しめる秘策は、とにかく「戻し場所がわかりやすい」ことなんです。戻し場所がわかりやすくて、すぐに戻した状態をイメージできるようになっていると、まるでパズルを楽しむかのように、「これはここ。」「これはここ。」と戻せるのです。そのためにはラベル付けやラクに戻せる収納になっているかのチェックを、大人がしてあげましょう。

ゲーム感覚で片づける

タイマーまたは砂時計を使った「何分で片づけられるか」チャレンジ
途中笛がなったらポーズをとって止まらなければならない謎ルールを加えても楽しい。

おもちゃパトロール隊ごっこ

片づけが終わった後は、まだ戻れていないおもちゃはないか?困っているおもちゃはないか?パトロールするように巡回。発見したら、直ちに救助せよ!

お人形さんの片づけは方法はコチラ

ビフォーアフターの写真を壁に貼る

どのような状態が「片づいた状態」なのかが視覚的にわかると、子どももモチベーションアップにつながる。「いつもきれいにしてくれてありがとう」とコメントをつけておくのも良い。

子どもが片づけを習慣づけるためのコツ

継続するためのモチベーションアップ方法とは

片づけは、毎日のことになるとつい当たり前の行動のように感じてしまうが、子どもなりに頑張っての行動です。「ありがとう」「助かったよ!」「○○ちゃんのおかげだね」などと、頑張りを認める・ほめる声掛けをしてあげましょう。

きれいになった「状態」のことをほめるのも良いですが、子どもの場合、主体は自分なので「綺麗な状態を作った自分」を認めて欲しいものです。

「どうやったらこんなにキレイに片づけてくれたの?」「昨日は帽子の片づけはしたくないと言っていたけど、どうして今日は帽子も片づけられたの?」と疑問形で頑張りを認める声掛けだと、子どもは自己肯定感が上がります。

「小さな成功体験」の積み重ねが大事

「片づけて」と伝えてもお子さんが拒否を示す場合、まずはお子さんに「今日は何個片づけできそう?」と聞いて、数字を選んでもらいましょう。「1つ」であれば、1つ片づけらえたら褒め、残りは大人が片づけるでも良いのです。

「小さな成功体験」は次に進むステップになりますので、翌日は「昨日は1つだったけど、今日は何個片づけできそう?」とまた聞いてみましょう。昨日は1つだったのに、今日は2つと言ったら、自信がついている証です。

大人が『子どもが出したおもちゃは子どもが片づけるのが当たり前だろう。』というスタンスでいると、子ども側も片づけが辛いものになることもあります。
大人だって「毎日のキッチンリセットは、料理をした人がやるもんだ!」と言われたら、辛くなる気持ちと一緒ですね。

大人はさりげなく、おもちゃの種類を分けてまとめておいてあげたり、近くに集めてあげるなどのサポートをしてあげましょう。「こっちは私(大人)がやるからそっちはお願いね」など、チーム感を大人が出してあげると、子どもはどの年齢でも大いに励みになるのです。

子どもが片づけを続けられる環境作り

子どもが片づけやすい収納方法の工夫

3才~4才ごろまでは、なるべく蓋つきのボックスや浅めの引き出しでの収納は避けた方が良いでしょう。3才ごろまでの小さなお子さんの手は、抹消神経が未熟なので細かい動作は難しく、まるで大人が軍手をつけているのと同じと言われています。

キッチリとはみ出ないように入れないと入らないというより、ゆったりざっくりでもサッとしまえる収納の方が長続きします。

ラベルやイラストを活用したわかりやすい分類

字がまだ読めないお子さんには、写真や絵を使ってのラベル表示があったほうが良いです。一番わかりやすいのが「色」で、私は元保育士ですが、乳児クラスを担当していた時に、子ども達はボックスごとおもちゃを持って行ってしまうので、片づけの際にどの場所に戻せばいいかわからなくなることが多々ありました。

そこで、ボックスの全面と戻し場所に同じ色のシールを貼って、誰が見ても瞬時に戻し場所がわかるように工夫していました。はじめはいろんな職員向けでしたが、乳児の子どもたちも色で合わせることは理解できていました。

親ができる片づけサポートとは

例えば、お人形やぬいぐるみの戻し場所に、一体ずつベッドを用意してあげたり、車の戻し場所を駐車場のようにしてあげたり、ただ戻すだけでなく、大好きなおもちゃたちをまた戻してあげたくなるような収納にしてあげることで、お子さんはモノを大切にする気持ちも育ちますし、定数管理にもつながります。

また、おもちゃを広げそうなエリアの家具を工夫してコの字型に置くなどして、おもちゃの広がりを抑えた家具配置にすると、家族が誤っておもちゃを踏んでケガをするなどということも防げます。

子どもの片づけに関する悩みへのQ&A

片づけが嫌いな子どもにはどう対応する?

片づけに毎回きっちり・しっかりを求めすぎず、大きな箱に入れられたらOKくらいの許容量を持って対応すると良いです。

子どもは面倒だと思うことをやらされるのは大嫌いですが、楽しい目的や目標を見据えて、そのための小さな面倒であれば喜んでやるんですね。

ですので大人がモノを与える際に、その子が片づけられるくらいのモノの量に絞って与えるよう気をつけましょう。

きょうだい間で片づけに差が出る場合の対処法

年齢に差がある場合、片づけレベルに差があることはよくあることです。たくさん片づけてくれた方には「あなたのおかげで、ここまで片づいたね。いつもありがとう。」とたくさん認めてあげましょう。

片づけが苦手だったり時間がかかる方には、大人が「一緒にやろう」「何か手伝えることはない?」と励ましてあげましょう。
親が片づけの実況中継をして、場を盛り上げるとつられて片づけたくなってしまうという場合もありますから、ケースバイケースです。

片づけのルールが守れないときの対策

「一日の終わりには片づけをしよう」「使ったものは片づけよう」など、話し合ってルールを作ったものの、守れなかった場合、どうしたらいいのでしょう。ルールとして作ったものの、現実の生活ではうまく行かない日もあるかもしれません。そもそも継続可能なルールだったのか?家族はどこまで理解していたのか?ときどき振り返りをして、少しハードルを下げたルールに変える、出来なかったときのリカバリーを考えておくなど、軌道修正していきましょう。

 

子どもが楽しくお片づけをする方法のまとめ

子どもの片づけは完璧を求めすぎないこと

子育てをしていると、日によっては片づけを全くできないことだってよくあります。きっちり・しっかりを求めて片づけ嫌いにしてしまうよりは、ざっくり・出来たらで片づけの達成感や工夫していくおもしろさを実感させてあげた方が、長い目で見て片づけられる子に育ちますよ。

その子にとって、ベストな片づけを作る為には、「整理」で我が子を知る事が近道。

「整理」(=使っている大好きなおもちゃと、使っていない情熱の冷めたおもちゃをわけてもらうこと)を親子で繰り返し実践してみると、我が子の今興味のある事、使い方の傾向がよくわかります。「お迎えのたびにガチャガチャで買っていたおもちゃだったけれど、こんなに飽きるのが早かったのね。」「ボロボロだけど、まだ使っていたい折り紙だったんだ!」など、親子で整理をするからこそ分かる事はたくさんあるのです。

お子さんの”今”を捉えられれば、おのずとどのようなおもちゃが必要で、どんな収納がいいのかも導けますよ。

親子では、片づけの話題になるとケンカしてしまう。自分が片づけ苦手だから、子どもに片づけの楽しさを伝えられない。という方は、片づけのプロにご相談ください。親子で楽しくお片づけができる仕組みをご提案します。

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